CANDLE CAFE & Laboratory ΔΙΙ

北山雅和 / 小見山峻 「SLOW」
EXHIBITION
北山雅和 / 小見山峻 「SLOW」
それでいったい、皆んな何処へ行くつもりなのだろうか?なんて思うことが増えた。
アイツが先週熱狂的に話していたものも、どうやら今週はもう、それほど興味がないらしい。
キャッチ&リリースの高速回転はアクセルべた踏みで加速してゆく。
消費スピードに対するカウンターは、もはやステートメントとしてはあまりに月並みではある。
しかし、これを「ありきたりなテーマ」として押し流してしまうことすら、過食の悪循環の一部になってしまうような気がして。
改めて"SLOW"ダウンを、面と向かって訴えておきたかった。
他愛もない願いでもある。

-小見山峻-



「北山さん、最近何にムカついてます?」という小見山くんの問いからスタートしたこの展示。
ミーティング内容は彼のステイトメントに明らかだが、その思いや衝動にシンパシーを感じ、こちらからは、閉鎖的な監視社会、無責任極まりない誹謗中傷、肥大化した消費社会に対する疑問や批判を込めて制作した“POP”、“EYES”を手渡した。信頼。

ボーッと眺めてモヤモヤしたり、店主と語り合ったり、、そのきっかけになれたら、と想像している。

-北山雅和-



入ってくる情報の速さとそれを忘れる速さ。
今日の◎が明日には○になってしまう速さ。

"SLOW"と題された本展示は、あまりにも速い消費社会へのアンチテーゼです。

そこまで必死になって追いかけ、追いついていかないといけないのか?
コトやモノに対してだけでなく、まずはゆっくりと自分自身に問うてみることから始めてみる。

-CANDLE CAFE △ll 井上竜介-
PROFILE
北山雅和
北山雅和
グラフィックデザイナー。
Cornelius、青葉市子、GEZAN、OKAMOTO’S、cero、中納良恵など、音楽のジャケットアートワークを中心に、NHK –連続テレビ小説–「カーネーション」タイトルロゴ、21_21 DESIGN SIGHT「AUDIO ARCHITECTURE」展のグラフィックなどを手がける。

2015年より“NO WAR” などのプロテストで知られる ‘TYPOGRAFFITI’ と題した作品を展開。
SEALDs、Perfume、METAFIVE、C.R.A.C.、河村康輔、adidas、UNDERCOVER MAD STORE、KEBOZ、岡村靖幸と多様なコラボレーションを重ねながら展示、制作を続けている。

▪️instagram: @ktymmasakazu
北山雅和
小見山峻
写真家。
神奈川県横浜市出身。
「現実の出来事に対する視点を記録する」という写真の本質を突き詰め、コンピュータによる合成加工などに頼ることなくグラフィカル世界を建築する。

2018年JWアンダーソン主催の"YOUR PICTURE/ OURFUTURE"にて日本人で唯一ファイナリストに選出されるなど海外からの注目も集め、同年に初の写真集「hemoglobin」を出版。

主な個展に同名の「 hemoglobin 」「冴えない夜の処方箋」
KYOTO GRAPHIE KG+「なにものでもないものたちの名づけかた」など。

2021年に渋谷PARCO 10F屋上スペースを全面的に使用した大規模インスタレーション展示「風が応える」を開催するなど、常に「写真」でありながら、そのアウトプットは多岐にわたる。

▪️web: shunkomiyama.com
▪️instagram: @shun_komiyama
▪️mail: i.shunkomiyama.com